一般的でない色覚特性をお持ちの方に
一般的でない色覚特性(「色覚異常」)とは?
一般的でない色覚特性(色覚異常。いわゆる「色弱」「色盲」)をお持ちであるため、赤と緑など色の区別がつきづらい方が多くいます(日本では男性の5%、女性の約0.2%。欧米では男性の約8~10%、女性の0.4%[1])。
人間の目には、センサーとして、「赤色」の帯域の光に感度が高い錐体(L錐体)、「緑色」の帯域の光に感度が高い錐体(M錐体)、「青色」の帯域の光に感度が高い錐体(S錐体)の3種類があり、これらの3種類の錐体細胞の反応の割合で色を区別しています。

例えば、L錐体とM錐体が同じように反応すれば「黄色」に見えます。人間の目は、3種類の錐体が反応した割合で色を認識しているため、テレビなどではピクセルごとにR(赤)G(緑)B(青)3色の強さを変えるだけで、それが混ざって見えると、さまざまな色として認識されることになります。
これらの錐体細胞のいずれかの種類の反応が弱かったり、強かったりすると、一般の方とは違う色の見え方となり、色の区別に困難が生じます。そこで例えば「赤色」の帯域の光に反応するL錐体の感度が弱い場合は、「緑色」や「青色」の光を弱くすることで、色の区別をしやすくする補正レンズが既に販売されています。しかし、色覚特性の定量的な測定に基づかないことから、必ずしも最適なレンズを選べるとは限りません。
一般的でない色覚特性をお持ちの方に
IRISHUE は、一般的でない色覚特性をお持ちの方の色覚特性を、特許取得済・出願中[2]の測定手法・測定装置・測定用レンズにより、短時間で測定することができます。また、革新的かつシンプルな計測手法であるため、マニュアルに従うだけで、誰でも計測可能です。
個々人の色覚特性の測定結果に基づきR(赤)G(緑)B(青)各領域の透過率を調整した、色の区別がしやすく、かつ視界が暗くなるのをできるだけ抑えた、最適な補正レンズ[3, 4]をご用意できます。
[1] 白色人種の方の場合の割合。
[2] 特許第6440054号。米国、欧州特許出願中(PCT/JP2017/024643)。特許出願中(特願2020-028739)
[3] 大手レンズメーカーの協力を得て、度付きに対応した補正レンズを開発中
[4] 異常3色型色覚の方が対象
